マラセチア毛嚢炎

前胸部や背部に出来る、1~2mm大のドーム状の紅いニキビ様の発疹です。

尋常性ざ瘡(普通のニキビ)のように毛穴に皮脂や膿が溜まることはありません。

皮膚の常在真菌(カビ)である「マラセチア菌」が原因です。

運動をする若年者や、汗をかきやすい夏に発症する傾向があります。

ともに皮脂の過量分泌が原因ですが、過度な運動や運動後の誤ったスキンケアも原因・悪化の因子になります。

また、痒みを伴うため湿疹・皮膚炎と誤診され、ステロイドの外用によってさらに増悪しているケースもよくみられます。

治療は抗真菌剤の外用が一般的です。

治り始めるまで2週間ほど掛かり、治癒後も色素沈着が残るのが難点です。